電子書籍ギフトのコード・URLは譲渡・転送できる？規約と注意点を解説
電子書籍ギフトのコードやURL、どう扱うべきか？
大切な方から電子書籍のギフトを受け取った際、特定の書籍を読むための「ギフトコード」や「ギフトURL」が送られてくることがあります。このコードやURLを使って、贈られた本をご自身のアカウントで受け取ることができます。
さて、ここで一つの疑問が生じるかもしれません。「このギフトコードやURLを、もし自分が読まない場合、他の家族や友人に渡しても良いのだろうか？」と。
この記事では、電子書籍ギフトのコードやURLの基本的な考え方、そしてその譲渡や転送が可能なのか、規約上の注意点や正しい取り扱い方法について解説します。スムーズに電子書籍を読むため、また将来的なトラブルを防ぐために、ぜひ最後までお読みください。
電子書籍ギフトの「コード」や「URL」とは？
電子書籍ギフトの仕組みは、物理的な本をプレゼントするのとは少し異なります。贈る側は電子書籍ストアを通じて特定の本を「ギフトとして購入」し、その購入情報と引き換えに、受け取る側が本を自分のアカウントに追加するための専用の「コード」または「URL」が発行されるのが一般的です。
このコードやURLは、ギフトとして購入された特定の書籍と紐づいています。受け取った側は、このコードやURLを使って電子書籍ストアのサイトやアプリ上で手続きを行うことで、その本を自身が利用しているアカウントのライブラリに追加し、読むことができるようになります。
つまり、ギフトコードやURLは、「特定の電子書籍を、ギフトを受け取った本人のアカウントに登録するための鍵」のようなものと言えます。
電子書籍ギフトのコードやURLの譲渡・転送は可能か？
結論から申し上げますと、多くの主要な電子書籍ストアにおいて、ギフトとして受け取った書籍のコードやURLを第三者に譲渡したり、転送して利用させることは、サービス利用規約で禁止されているのが一般的です。
これは、電子書籍というデジタルコンテンツの性質と、ストアの提供するサービスの仕組みに関係しています。
電子書籍は著作物であり、その利用には著作権法や各ストアの利用規約が適用されます。ギフトとして購入された電子書籍は、あくまで「贈られた本人が、自身の正規のアカウントを通じて利用すること」を前提としています。
ギフトコードやURLを第三者に渡してしまうと、本来想定されていない形でのコンテンツ利用に繋がる可能性があるため、多くのストアが規約で制限を設けています。例えば、同一のコードが複数のアカウントで利用されるといった不正な利用を防ぐ目的もあります。
規約違反となる行為を行った場合、ストアによってはギフトコードやURLが無効化されたり、最悪の場合、アカウントの利用が制限されたりする可能性もゼロではありません。そのため、受け取ったギフトコードやURLは、贈ってくれた方への感謝の気持ちとともに、ご自身のアカウントで適切にご利用いただくことが推奨されます。
安全なコード・URLの取り扱い方法と注意点
電子書籍ギフトのコードやURLを安全に、そしてスムーズに利用するために、以下の点にご注意ください。
- 速やかにご自身のアカウントで利用する: ギフトコードやURLを受け取ったら、可能な限り速やかにご自身が普段利用している（または今後利用する予定の）電子書籍ストアのアカウントで引き換え手続きを行いましょう。多くのギフトコードやURLには有効期限が設定されています。期限を過ぎると利用できなくなるため注意が必要です。
- 第三者に教えたり、SNS等で公開しない: ギフトコードやURLは、受け取ったご本人だけが利用できるものです。誤って他の人に教えてしまったり、不特定多数の人が閲覧できるSNSなどで公開してしまうと、悪意のある第三者に不正に利用されるリスクがあります。コードやURLは大切に管理し、絶対に他人に渡さないようにしましょう。
- 公式な通知手段以外で送られてきたコードに注意: 知らない人から電子書籍のギフトコードが送られてきた、といった不審なケースには注意が必要です。信頼できる送り主からの、公式なストアの通知など正規の手段で送られてきたもの以外は、安易にアクセスしたりコードを入力したりしないようにしましょう。
- 受け取った本が希望と違った場合: もし、贈られた本がすでに持っている本だったり、ご自身の趣味に合わなかったりした場合でも、そのギフトコードやURLを他の人に譲渡するのではなく、ストアの定める交換や返金に関するポリシーを確認することをおすすめします（ギフトには特定の制限がある場合があります）。あるいは、贈ってくれた方に正直に相談してみることも一つの方法です。
電子書籍ギフトは、贈る側も受け取る側も、手軽に素敵な本を楽しむことができる素晴らしいサービスです。コードやURLを正しく取り扱うことで、安心して電子書籍の世界をさらに広げることができます。
まとめ
電子書籍ギフトで送られてくるコードやURLは、受け取ったご本人が自身のアカウントで書籍を利用するためのものです。多くの電子書籍ストアの規約では、このコードやURLを第三者に譲渡したり転送したりすることは禁止されています。
安全に電子書籍ギフトを楽しむためには、受け取ったコードやURLを速やかにご自身のアカウントで引き換え手続きを行い、他人と共有したり公開したりしないことが重要です。万が一、利用方法に迷った場合は、利用している電子書籍ストアの公式サイトでギフトに関する情報を確認するか、カスタマーサポートに問い合わせてみましょう。
この記事が、電子書籍ギフトのコードやURLを適切に扱い、贈られた本を安心して楽しむための一助となれば幸いです。