電子書籍ギフト:PCとスマートフォンで贈る際の手順や画面表示はどう違う?操作デバイス別の注意点
電子書籍を大切な方へギフトとして贈る際、PCから操作する場合とスマートフォンから操作する場合とで、手順や画面表示が異なることに戸惑うことがあるかもしれません。どちらのデバイスから贈るのが良いのか、それぞれの特徴や注意点を知っておくと、スムーズにギフト手続きを進めることができます。
この記事では、電子書籍をPCとスマートフォンからギフトとして贈る場合の手順の違いや、それぞれのデバイスを利用する上での注意点について詳しく解説します。
なぜPCとスマートフォンで手順が変わるのか
電子書籍ストアのウェブサイトやアプリは、利用するデバイスの種類(PC、スマートフォン、タブレットなど)やOS(Windows, macOS, iOS, Androidなど)に合わせて最適化されています。この最適化の過程で、表示される画面構成や、利用できる機能の一部に違いが生じることがあります。
例えば、
- 画面サイズとレイアウト: PCの広い画面では多くの情報や操作オプションが表示されますが、スマートフォンの小さな画面では情報を集約し、操作ボタンの配置も異なります。
- ウェブサイトとアプリ: スマートフォンではストアの専用アプリを利用することが多い一方、PCでは主にウェブブラウザ経由でストアのウェブサイトを利用します。アプリ版では、ウェブサイト版に比べて一部の機能が制限されている場合があります。
- 操作方法: クリックやキーボード入力が中心のPCに対し、スマートフォンではタップやスワイプが主な操作となります。これに合わせて、購入やギフトの手順もデザインされています。
これらの違いにより、同じストアであっても、PCとスマートフォンではギフトの手続きの進め方が異なって見えることがあります。
PCから電子書籍ギフトを贈る場合
主にウェブブラウザ経由でストアのウェブサイトにアクセスし、手続きを行います。
手順の一般的な流れ
- ストアサイトへのアクセス: 利用したい電子書籍ストアのウェブサイトをPCのブラウザで開きます。
- ログイン: ストアのアカウントでログインします。
- 贈りたい本の選択: ギフトとして贈りたい電子書籍を探し、商品ページにアクセスします。
- ギフトオプションの選択: 通常の購入ボタンの近くに「ギフトとして贈る」「プレゼントする」といったオプションが表示されている場合が多いです。このオプションを選択します。
- 支払い情報の入力: 支払い方法を選択し、必要な情報を入力します。
- 贈り先の指定・メッセージ入力: 贈る相手のメールアドレスなどを入力し、メッセージを添えることができる場合はメッセージを入力します。
- 最終確認と購入: 入力内容を確認し、購入を確定します。
PCから贈るメリット・デメリット
- メリット:
- 画面が大きく、全体の流れや入力項目が見やすい。
- キーボード入力ができるため、メッセージ入力などがしやすい。
- ストアの全機能(ギフト機能含む)が利用できる場合が多い。
- 複数のストアサイトを同時に開き、比較検討しやすい。
- デメリット:
- PCを起動する手間がかかる。
- 場所を選ばず手軽に行えるわけではない。
スマートフォンから電子書籍ギフトを贈る場合
主にストアの専用アプリを利用して手続きを行います。ストアによっては、スマートフォンのウェブブラウザからPCサイトに近い操作ができる場合もあります。
手順の一般的な流れ(アプリ利用の場合)
- ストアアプリの起動: 利用したい電子書籍ストアのアプリをスマートフォンで起動します。
- ログイン: ストアのアカウントでログインします。
- 贈りたい本の選択: アプリ内でギフトとして贈りたい電子書籍を探し、商品ページを開きます。
- ギフトオプションの選択: 商品ページや購入画面に「ギフト」「プレゼント」といったボタンやメニューがないか探します。注意点として、ストアやアプリのバージョンによっては、特定の本をギフトとして贈る機能がアプリにはなく、ウェブサイト(PCまたはスマートフォンのブラウザ版)からのみ利用できる場合があります。
- 支払い情報の入力: アプリ内で登録済みの支払い方法を選択するか、新規に入力します。
- 贈り先の指定・メッセージ入力: 贈る相手の情報などを入力し、メッセージを入力します。入力方法はPCと異なる場合があります。
- 最終確認と購入: 入力内容を確認し、購入を確定します。
スマートフォンから贈るメリット・デメリット
- メリット:
- 場所を選ばず、手軽にいつでも手続きできる。
- 使い慣れたアプリから直感的に操作できる可能性がある。
- デメリット:
- 画面が小さく、入力や確認がしづらい場合がある。
- ストアによっては、特定の本を贈るギフト機能がアプリでは提供されておらず、ウェブサイト経由でしか利用できないことがある(例:Kindleアプリからは本のギフトはできず、Amazonのウェブサイトから手続きが必要)。この場合、スマートフォンのブラウザでストアサイトを開く必要があります。
- アプリのバージョンアップなどで画面構成や手順が変わることがある。
ストアごとの対応の違いと確認のヒント
主要な電子書籍ストアでも、スマートフォンアプリからのギフト機能の対応状況は異なります。
- Kindle (Amazon): Kindleアプリからは特定の本をギフトとして贈る機能はありません。Amazonのウェブサイト(PCまたはスマートフォンのブラウザ)から手続きを行う必要があります。スマートフォンから贈る場合も、ブラウザでAmazonサイトを開いて操作することになります。
- 楽天Kobo: Koboアプリからは特定の本をギフトとして贈る機能はありません(2023年12月現在)。楽天Koboのウェブサイト(PCまたはスマートフォンのブラウザ)から手続きを行う必要があります。
- honto: hontoアプリからは特定の本をギフトとして贈ることが可能です。アプリ内の商品詳細ページにギフト購入の選択肢があります。
このように、利用するストアによって「スマートフォンからアプリで完結できるか」が異なります。ギフトを贈りたいストアが決まったら、事前にそのストアのヘルプページなどで「ギフト機能はどのデバイス・方法で利用できるか」を確認しておくことをお勧めします。
操作デバイスに関わらず共通の注意点
デバイスやストアに関わらず、電子書籍ギフトを贈る際に共通して確認しておきたい点があります。
- 相手の利用ストア: 贈りたい電子書籍が、相手の方が利用しているストアで扱われているか、また相手がそのストアのアカウントを持っているかを確認しておくとスムーズです。異なるストア間では通常、ギフトとして贈った本を読むことはできません。
- ギフト券か特定の本か: 特定の本を贈るのか、相手に好きな本を選んでもらえるギフト券を贈るのかによって手順が異なります。贈る本が決まっている場合は特定の本を、相手の好みが分からない場合はギフト券を選択できます。
- 受け取り方法: ギフトはメールやギフトコードなどで送られることが多いです。相手がどのように受け取るのか(メールを確認してもらう必要がある、特定のページにアクセスしてもらう必要があるなど)を把握しておくと、相手にスムーズな受け取り方を伝えることができます。
- メッセージ: ギフトにはメッセージを添えることができます。感謝の気持ちやお祝いの言葉などを入力できますが、文字数制限などがある場合もあります。
まとめ
電子書籍をギフトとして贈る際、PCとスマートフォンでは操作画面や手順、そしてストアによっては利用できる機能に違いがあります。
- PC: 大きな画面で全体像を把握しやすく、ウェブサイトの全機能を利用できる場合が多いですが、手軽さには欠けます。
- スマートフォン: いつでもどこでも手軽に操作できますが、画面が小さく、ストアによってはアプリから特定の本のギフト機能が利用できない場合があります。その場合はスマートフォンのブラウザでストアサイトを開いて手続きを行います。
ギフトを贈る際は、ご自身が使い慣れているデバイスを選ぶのが基本ですが、目的のストアが提供しているギフト機能が、利用したいデバイス(特にスマートフォンアプリ)で利用可能かどうかを事前に確認することが大切です。
この記事で解説した違いや注意点を参考に、最適な方法で大切な方へ電子書籍のギフトを贈ってみてください。